イチゴ栽培情報~親株の管理について~
日頃より多くの皆々様がから、当社茨城生科研に対し、多大なるご支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く厚く御礼申し上げます。
ゴールデンウィークですね。
当社はカレンダー通りに営業しております。
私は、そんなの関係無しで、農作業に勤しんでおります

先週も、オール全手動で草刈をしておりました。
柄のついた鎌で株間をじみーに、ガリガリしておりました。
お陰で、よい運動と言うか、単純作業ですけどかなり体に負担がかかり、終わったことにはぐったりとしてしまいました。
草との戦いは、まだまだ続くことでしょう。
To be continued!
さて、話がだいぶ逸れてしまいましたが、
無理やり戻して、
本年のイチゴ栽培も、終盤戦に突入してきたと思います。
やっと終わったー
と思ったら、すでに次年度の準備が始まっているわけで、
そんな所から、本日は、
「親株の管理について」
栽培情報を更新してまいります。
まずは
今後の作業行程からお伝えいたします。
5月末日までに <親株葉かき>
☆ランナーがある程度で揃い、次郎苗が2枚展開する頃から親株の葉かきを行うことで、先焼けの軽減になります。
6月10日頃 <直受け開始>
☆直受け時期が早すぎると、芽無しの発生が多くなります。
☆直受け後も、切り離すまでは、栄養は親株からもらっています。親株が肥料不足になると、苗も肥料切れになり、芽無しが発生します。
6月20日頃<さし芽開始>
☆さし芽時には、親株側のランナーを長く残し、土に挿しピンでしっかり固定し、遮光を行ってください。
☆梅雨明け前に、活着するように作業を進めてください。
7月1日頃<直受け切り離し>
☆さし芽、切り離しともに、夜冷の場合は処理開始1ヶ月前には終了してください。
7月20日頃<葉かき開始>
☆葉かきは、すべての苗の葉数がそろうように行ってください。株を充実させるには4枚目以降の葉が必要です。7月後半からは、葉をかき過ぎないように注意して下さい。
8月1日頃<夜冷開始>
☆夜冷開始時には、葉数が少ない方が分化が促進されますので、2枚程度に葉かきをして下さい。夜冷中も3~4枚程度で管理してください。
次に親株の追肥の管理について
ポイントは、肥料切れに注意しましょう!です
親株定植後は、肥料切れに注意してください。液肥の場合は、最低2~3日おきに、粒状の肥料の場合は追肥用の化成肥料のような即効性の肥料を、月1回程度採苗の終了までしっかりと追肥を行ってください。
有機肥料はコバエやカビなので発生の原因になりますし、ロングタイプの肥料では肥効が遅すぎてランナーの発生がよくありません。特に、直受けの場合は後半の親株の肥料切れにならないように、切り離しまでしっかり追肥を行ってください。
かん水の管理について
ポイントは、かん水量(回数)=ランナーの発生数ということです。
親株へのかん水は、常に株元が充分に濡れているようにしてください。プランターなどに親株を植えている場合は、1回のかん水が必ずプランターの下から水が出てくるまで行い、酸欠を防いでください。ランナー発生後は1日になるべく多い回数(4~8回程度)かん水して下さい。
葉かきとランナーの管理
ランナーの先枯れ防止と、ランナーの発生促進のために、次郎苗の展葉時期に葉かきを行ってください。葉数は1芽の場合10枚以下、2~3芽でも12~13枚程度にして下さい。また、大きくなった太郎苗や次郎苗の葉数も2~2.5枚程度に整理してあげると効果的です。
ランナーは、次郎苗の展葉時期頃から先枯れが出始めます。この頃までにツル配りを行い、ランナーの先端をしっかりピンなどで固定し、親株にしっかりかん水をしてやれば、先枯れはかなり防ぐことが出来ます。
ポット・トレーの準備
育苗培土は、毎年圃場に大量に投入されるものです。圃場に入った後の影響も考え、必ず専用の培土を使用してください。培土の量は、ポットの上部5~10mm程度の余裕があるくらいが適当です。土を入れた後は、培土と水のなじみをよくするために、必ず数回かん水をして下さい。専用培土は水をはじきやすいので、確実にポットの底から水が出てくるようにたっぷりとかん水してください。
以上、次年度のイチゴ栽培のためにもしっかりとした管理を行ってください。